彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






普通に、ペットショップにいる子じゃない!!?







(私にペットを食えってのか!!?)







思わず、舟槙(しゅうま)さんを探せば、ゼミ生の後ろに隠れ、私に向かって「ごめん!」という風に両手を合わせていた。







ふざけんなよテメー!!?

(完全に、ゲテモノ食い大会じゃねぇかよ!!?)


「このモルモットは実験動物学実習で使ったんだ。ああ、心配しなくても、『毒性学実習』でつかった肉は、よけてあるから大丈夫だ。」
「毒性学実習!?毒ですよね!?」
「大丈夫だと言ってるだろう~!?じゃあ・・・こっちの『ラット』を食べなさい。実験で使うのに、発注の数を間違えて、多く頼み過ぎたから食べることにしたんだ。」







そう言われて、よくよく網の上を見れば、面積の半分以上で、ラットらしいものをゼミ生が焼いていた。







(ひいいいいいいいいいいいい!!?)

「こ・・・こ、こんなにたくさん、間違えて入荷しちゃったんですか!?」
「いいや。」







思わず箸で網を指せば、達比古教授は首を横に振る。







「凛道蓮クンが箸でさしてるそこらへんの部位は・・・・乱切りになってるから、実験で使ったやつらだよ。ついでだから、食べやすいサイズに切ってもらった。」

切ってもらった!?

誰に!?

教授がそう命令できるのは―――――――

「切られたんですか・・・?」
「そ、そうだね。」







私の問いに、ゼミ生の1人は苦笑いで答える。







「舟槙(しゅうま)からは少食だと聞いてるが、育ち盛りだろう!?頑張って、しっかり食べなさい!」







そう言って、実験で使ったモルモットを塩焼きにし、私に勧めてくるクソジジイ。







何が頑張ってだ!!

(なぜ私が、ラットを頑張って食べにゃ、ならんのだ!!?)







そういう言いたいのを我慢しつつ、大人の対応で答えた。







「いやいや!!本当に少食なのでお気になさらず!!」
「遠慮しないで食べてみろ!焼肉のタレも良いが、塩をつけて食べるのも美味いんだぞ~!?」







拒絶して断ってみるが、遠慮してるとしか受け止められない。







「良いから食べろ!食べろ!!」


(仕方がない!!こうなれば奥の手を使おう!!)







そう決意すると、私のお皿にラットの丸焼きをのせてこようとしたゲテモノジジイに言った。