彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「今日はよく来てくれたね!少食だと聞いてるから、量より質で食べてもらおうと思ってる!楽しんでいってくれ!!」
「お気遣い、ありがとうございます。あの、こちらの方々はどういった方々でしょうか?」
「ああ、紹介しよう!一緒にいるのは、わしの研究室のゼミ生だ!」

「「「「「「「「「「こんばんは!」」」」」」」」」」




そう言って紹介されたのは、男女比5:5の10名のゼミ生。





「わしは、加護学園で教授職をしていてね。ゼミ生と親交を深めるために、こうやって定期的にバーベキューをしているんだよ!学生の食費の節約にもなるからな!」
「そうでしたか。」

(学生思いの教授さんなのね。)





達比古教授の話に感心しつつも、礼儀を忘れるわけにはいかなかったので、ゼミ生の皆さんを見渡しながら言った。





「こんばんは。みなさん、はじめまして。凛道蓮と申します。本日は皆さんのバーベキューに、参加させて頂きます。どうぞ、よろしくお願いします。」
「ははは!聞いたか!?礼儀正しい中学生だろう!?」
「湖亀さんのご主人、僕は高校生です!!」
「ん?そうだったか?まあ、そういうことにしておくか!ああ、わしのことは達比古と呼べばいいぞ!さあ、凛道蓮クン、ここに座りなさい。」





手招きされ、開いている席へと呼ばれる。
目だけで舟槙(しゅうま)さんを見れば、首を縦に振ってくれた。



「はい、お邪魔します。」



それで、用意された席に着席した。
席に着くなり、さっそく網で焼きあがった肉を、トングでつまみ、キレイな取り皿に載せる達比古教授。
良い色にやけた肉にタレをかけると、私に差し出しながら言った。





「ほれ、焼きたてだ!食べなさい!!」
「ありがとうございます!」





焼肉のタレとからみあった肉。
とてもいい香りがした。