彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)





バーベキューと聞いたので、山の中のキャンプ場をイメージしていた。
しかし、到着した場所は――――――――――





「舟槙(しゅうま)さん、ここって・・・」
「うん、大学。」





勉強をするための学び舎だった。
正門には警備員が立っており、車を誘導してくれた。
その時に大学名を目にした。





(加護学園?)

加護学園って、獣医学の登竜門と言われている大学だわ。

あと高齢の教授・・・ベテランの先生の割合が多いことでも有名だ。





舟槙(しゅうま)さんは、慣れた様子で車を駐車場に止める。
車を降りれば、どこからともなく、良い香りがただよってきた。





「舟槙(しゅうま)さん、美味しそうなにおいがします!」
「・・・きっと、大伯父様だ。おいで、こっちだよ。」





そう言うなり、私の手をつなぐ舟槙(しゅうま)さん。





「あ、あの!なんで、手を~」
「迷子になったらダメだからね?」
「は、はあ・・・」

(私高校生なんだけど・・・・完全に子ども扱いされてるわね・・・)





離してもらおうとは思ったけど、





「急ごう、蓮クン!」
「あ!?」





せかされて、引っ張られたこともあり、舟槙(しゅうま)さんに離してと言い出すことが出来ず、されるがままになる私。





お許しを、瑞希お兄ちゃん!!

(浮気じゃないですからね!!?)





〔★付き合ってないから、浮気の心配はいらない★〕





「あ!見つけた!あそこだよ、蓮クン!」
「あ、本当ですね・・・」

煙と人だかりが・・・





問題の人物は、大学キャンパスのグラウンドにおり、楽しそうにバーベキューをしていた。







「大伯父様――――!」
「ん?舟槙(しゅうま)か?あ!!?凛道蓮くんも来たか~!?」







私を見て、舟槙(しゅうま)さんの大伯父さんである檜扇達比古さんは、ご機嫌で出迎えてくれた。
トングを持って状態で私に近寄ると、ニコニコしながら言った。