彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)




可児君の家で夕食のお寿司を食べた翌日。
凛道蓮に変身した私は、ヤマトの単車で、東山高校前に向かっていた。
お供するというカンナさんと可児君とちーちゃんと雷太とヤマトを総長命令で大人しくさせる。
一部は最後まで、高野舟槙(こうや しゅうま)さんに会うことを反対したけど、すべては瑞希お兄ちゃんのため!!
愛する人を守るためなら、総長命令だって連発する。



〔★職権乱用だ★〕





「うはははは!凛、凛!腕時計の準備はOKかいなー!?」

「うん、ちゃんと録音モードにした。」





万が一を考え、東山高校が見えてきた辺りで、ボイスレコーダー機能付きの腕時計のスイッチを入れた。
前回のおみまいでのやり取り・・・・・・・・・思い返しても散々な内容だったけど、今日は何事もなければいいけど・・・。





「うはははは!凛!終わったらすぐに連絡しーよ!?マッハで迎えに行くさかい!」
「事故らないように、普通の速さでお願いします。」
「うはははは!凛は優しいのぉ~!お!?見えてきたー!東山高校!!さらに言えば、怪しい車が1台停車してるでー!」
「怪しい車?」
「うはははは!あれや、あれ!」





そう言って指さしたのは、どこにでもありそうな普通の白のダイハツ車。
ヤマトは単車をその場に止めると、停車している車の前までかけよっていく。





「ちょっとヤマト!?」





慌てて追いかけた時には、ヤマトは車のドアをガンガン叩いていた。







「うははは!一般車とは違う車に乗ってる人―!!誰や思うたら、高野舟槙(こうや しゅうま)はんやないでっかー!?」
「え!?舟槙(しゅうま)さん!?」
「ちょ!?車を乱暴に叩かないでくれないか!?」







私の声と、舟槙(しゅうま)さんの声が重なる。





「蓮クン!」





私を見ながら、ヤマトがへばりついているドアとは、反対のドアから降りてくる舟槙(しゅうま)さん。