彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







(私も・・・・・偶然にしては、出来過ぎてると思ってる・・・・・・)

仏様なのかなんなのか、見えない力に動かされている・・・そんな気がする。

本来なら関わらないのだけど、真田瑞希様が関係しているなら話は別!!

(危険をおかしてでも、関わるしかないでしょう!?)

怒られたって、突き飛ばされたって、邪険にされて追い出されたって、私は瑞希お兄ちゃんが大好きな気持ちは変わらない!!

だって、真田瑞希様のこと愛してるんだもん!!

(だから明日は、絶対手ぶらでは帰らない!!何らかの情報をゲットしてみせるわ!!)





そんな思いでいたら、部屋をノックする音がした。
相手は可児君のお父さんで、出前のお寿司が届いたから一緒に食卓を囲もうという親誘いだった。
私はそれに、何事もなかったように可児君のお父さんにお礼を言ってから可児君とカンナさんに近づく。
カンナさんはメンチを切り、可児君は戸惑ったけど、にっこり笑って2人の手を、それぞれ握った。
カンナさんも可児君も驚いたけど、手を引いて、先頭を進む可児君のお父さんを追いかけた。
案内された先の和室で、先に座っていた鳥恒(とりつね)さんにあいさつをして、2人の手を握ったまま席に着いた。
それを見ていた、可児君の柔道の先生に聞かれた。





「おや、その2人と仲が良いのかい?」
「はい♪」
「「・・・。」」





カンナさんは頬を染め、可児君はかしこまったようになっているが気にしない。
そのまま、夕食がスタートし、可児君のお父さんが頼んでくれたお高めのお寿司をお腹いっぱい食べたのだった。





〔★凛は、カンナと可児をけん制した★〕