彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







「すみません、鳥恒(とりつね)先生!ありがとうございます!」






謝罪とお礼を述べながら、鳥恒(とりつね)先生に近づく。






「これは!!?」

「え?」






突然叫ぶ鳥恒(とりつね)先生。
見れば、真っ青な顔でメモ紙を両手に持ち、震える鳥恒(とりつね)先生がいた。







「ど・・・・・・どうされたんですか?」

「どうしたんだ!?」







温厚だった表情が一変し、いきなり怒鳴られた。







「ど、どうした、とは・・・どういう意味で・・・?」

「この番号に、電話する気だったのか!?」







家電と、メモ紙を交互に見ながら、私を問い詰めてくる可児君の柔道の師範。





「師範、どうしたんすか??」
「光憲(みつのり)さん、なにがどうしたというんだ??」





それは可児君親子も同様で、びっくりした様子で鳥恒(とりつね)先生に話しかける。







「いけない!!」

ガシ!

「へ?」







これに柔道の先生は、私の両手を握ると、私をまっすぐ見据えながら言った。







「この番号に、電話をかけてはいけない!!」


「え!?かけてはいけないって――――――・・・・・」

(もう電話した後なんだけど・・・)







〔★決行後だった★〕





「ダメだ!ダメだよ!?この番号の持ち主に、一族に関わっちゃいかん!!君が不幸になる!!」
「え!?・・・この番号の持ち主と、お知り合いなのですか?」
「っ!?」





そこで相手の言葉が詰まる。
迷うような表情だったが、意を決したように告げてきた。








「私の―――――――――――――――『甥孫(おいまご)』、だ。」

「ええ!?」

「「「「「「「「おいまご!?」」」」」」」」

「うはははは!」


(こんな偶然ってある!?)







驚きのあまり聞き返す。