「すみません、鳥恒(とりつね)先生!ありがとうございます!」
謝罪とお礼を述べながら、鳥恒(とりつね)先生に近づく。
「これは!!?」
「え?」
突然叫ぶ鳥恒(とりつね)先生。
見れば、真っ青な顔でメモ紙を両手に持ち、震える鳥恒(とりつね)先生がいた。
「ど・・・・・・どうされたんですか?」
「どうしたんだ!?」
温厚だった表情が一変し、いきなり怒鳴られた。
「ど、どうした、とは・・・どういう意味で・・・?」
「この番号に、電話する気だったのか!?」
家電と、メモ紙を交互に見ながら、私を問い詰めてくる可児君の柔道の師範。
「師範、どうしたんすか??」
「光憲(みつのり)さん、なにがどうしたというんだ??」
それは可児君親子も同様で、びっくりした様子で鳥恒(とりつね)先生に話しかける。
「いけない!!」
ガシ!
「へ?」
これに柔道の先生は、私の両手を握ると、私をまっすぐ見据えながら言った。
「この番号に、電話をかけてはいけない!!」
「え!?かけてはいけないって――――――・・・・・」
(もう電話した後なんだけど・・・)
〔★決行後だった★〕
「ダメだ!ダメだよ!?この番号の持ち主に、一族に関わっちゃいかん!!君が不幸になる!!」
「え!?・・・この番号の持ち主と、お知り合いなのですか?」
「っ!?」
そこで相手の言葉が詰まる。
迷うような表情だったが、意を決したように告げてきた。
「私の―――――――――――――――『甥孫(おいまご)』、だ。」
「ええ!?」
「「「「「「「「おいまご!?」」」」」」」」
「うはははは!」
(こんな偶然ってある!?)
驚きのあまり聞き返す。


