「聞いたぞ。凛!いきなり明日、舟槙(しゅうま)って奴と会うんだって!?」
「凛さん、お1人で会うおつもりなんですか!?」
「そういう約束ですから。」
「リンリン!明日は、ちーちゃんもついて行く!」
「俺も同行させて下さい!凛先輩!」
「許可できません。」
「「「「なら、尾行する!!」」」」
「ダメです。みなさん、急にどうしたのですか??」
「うははは!仲間の心、凛は知らずってかぁ~!?」
「ヤマト?」
「うははは!確かにわしら、凛に檜扇の身内を調べようゆーたけど、早速サシで会うって無防備過ぎへーん!?」
「そ、そうですかね??」
「そうだよ、凛!1人じゃ行かせねぇからな!」
「高千穂の言う通りです!俺がついて行きます!」
「そこは俺っしょ!?そうだよね、リンリン!?」
「俺を指名して下さい、凛先輩!足手まといにはなりませんから!」
「いや、いいですよ、みんな。僕一人で大丈夫です。」
「こっちが心配なんだよ!」
「そうっすよ!そもそも東山まで、どうやって行く気ですか!?」
「ヤマトに運んでもらいます。」
「うははは!御指名キタ――――――――――♪」
「なんですか、凛先輩!?」
「いっつもヤマトっちばっかり!!」
「あたしはお前の親衛隊長だろう!?」
「バーロー!!ここは副総長の俺が付き添うべきだ!!そうっすよね、凛さん!?」
「いや、だから~」
迫りくる4名に、私がたじろいでいた時だった。
「何をさわいどるんだ、良信?」
「親父!?」
「ご住職さん!」
声をかけてきたのは、可児君のお父さんだった。
「おや、凛道くんじゃないか。こんばんは。他の子も・・・良信の友達かい?」
「こんばんはは、ご住職さん。そうです、友達です。みんな、ご挨拶して!!」
「「「「「「「「ちわっす!」」」」」」」」
私の指示に、円城寺君以外は良い表情であいさつをする。


