「た、食べ物は良いですよ。それより、僕だけ座布団を使うのはちょっと・・・みんなにも座布団を―――――――」
「なに言ってんすか!?凛さんは龍星軍の総長なんすよ!?特別なんス!だから湯飲みも、備前焼の湯飲みをご用意し、凛さんがいらっしゃったときに使って頂こうと、用意していた次第っす!どうっすか!?岡山県名物の焼き物、備前焼の使い心地は!?」
「え!?す、すごくいいです。」
「よかった!そう言って頂けて、可児良信は光栄です!」
「うははは!わしらの湯飲みはどこー!?」
「オメーらは紙コップで十分だ!!」
そう言って、100均で売っている紙コップの束を、ヤマトの方へぶん投げる可児君。
「それで勝手に茶ぁ飲んでろ!あ、凛さんのお茶のお代わりは、俺が入れますからね!なくなったら言って下さい!入れますから♪」
「か、可児君・・・」
「うははは!ほんま、ハゲ君わかりやすいのぉー!」
〔★さらなる差別化がはかられた★〕
「うははは!ほな、わしらわしらで飲む準備しよかー!?ほい、紙コップ配ってくでー!」
「ああ、ありがとうよ。マジで可児の奴、凛に惚れてやがるぜ。」
「ウェイウェイウェイ!リンリンに惚れない人はいない系―!えんちっちをのぞいては~!」
「そうですね。円城寺殿は別ですが、俺は我が君に惚れてます。」
「俺だって凛先輩の漢に惚れ込んでるぞ!!」
「待てコラ!俺は別に、りんどーには惚れてない!!だから――――――カ、カ、カンナも違うよな・・・!?」
「はあ?あたしも中坊と同じ気持ちだけど?」
「カンナ―――――――――――!!?」
「うわ、うるせぇ!急にでかい声で名前呼ぶなよ、ボケ悠斗!」
「そうキツイこと言うなよ、カンナ!悠斗も落ち着け。凛君のカリスマ力、俺は良いと思ってるぜ。大河といい勝負だ。」
「ケッ!俺は凛道に惚れることは120%ねぇけどな!!」
そんな話をワイワイしながら、お茶を継いでいく仲間達。
「凛さん、さあ!!冷めないうちに飲んで下さい!!」
「う、うん、ありがとう。いただきます。」
可児君の圧に押されたこともあり、お茶を口に運ぶ私。
深みのある味が、お茶の暖かい温度とよく合っていた。
このお茶、いつもは冷たい状態で飲むのだけど、ホットにしても美味しいのね。
〔★作者はアサヒの回し者ではありません★〕


