彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






「はあぁ!?」
「なにぃぃぃ――――!?」
「えええ!!?」





突然のことに、とっさの判断が遅れ、情けない声を漏らす俺達3人。






「・・・今の事件ですか?」






恐る恐る聞く岩倉の質問を、俺は怒鳴りつけた。







「事件だろう!!!?」
「聞かなくてもわかるだろう!?」
「で、ですよねぇ~!?」







俺と荒川のツッコミに、苦笑いをする岩倉。





〔★望んでいた通りの事件が発生した★〕





わかりきったことを聞くド新人を怒鳴る。
事件となりゃあ、やることは決まっている。





「荒川!」
「はい!」





助手席の荒川を呼ぶ。
怒鳴る俺の声に合わせて、荒川が助手席の窓から手を出し、車の上に赤ランプを乗せる。





ファンファンファンファン!!





サイレンを鳴らして追いかけ始める。





「岩倉、全速力だ!!」
「はい!フルスロットでいきます!!」





張り切った様子で岩倉は言うと、アクセルを踏んで、車を走らせる。





ファンファンファンファーン!!





しかし、思ったよりも早くない。





「もっとスピード出せや、岩倉!!」
「出してますよ、バラさん!?」
「まだ足りねぇよ!!高速を走る時みたいに走らねぇと、龍星軍の走りには追い付けない!!」
「わ、わかりましたよ!!」





俺の言葉でスピードは上がるが、追い付けるほどではない。





(ちくしょう!!こんなことなら、俺が運転席に座ればよかった!!)

発進前に、運転代わればよかったぜ!!





悪態をつきながら前を見る。
龍星軍の最後尾がかろうじて見えてる距離。
どこまで間隔をせばめられるかが、逮捕&保護の条件だと思った。





〔★凛道蓮奪還案件、警察も参戦した★〕