彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)






私が瑞希お兄ちゃんをかばったこともあり、日本刀が瑞希お兄ちゃんに当たることはなかった。
しかし、バイクに乗った敵は日本刀を上へと放り投げた。






ヒュン!!

「え!?」

(危ない!どこに落ちてくるか見ないと―――――――!!)






そう思って上を向いた時、






ガシ!ヒョイ!!

「えっ!?」

「凛ッ!!?」






日本刀を空に投げたバイクに乗った敵に、私は捕まってしまった。







「ええええええええええ!!?」

「り――――――――――――ん!!」

ブンブンブンブンブーン!!







小脇に抱えられた状態で、仲間達の間はもちろんだけど、ヘルメットマンさんの真横を通過した。
フェリチータの前から国道へと、猛スピードで走り出す。







「凛ッ!!!」







瑞希お兄ちゃんが私に手を伸ばすが――――――――





「あぶねぇ瑞希!!」

グイ!!

ヒュルルルルル!!





空から落下してきた日本刀が瑞希お兄ちゃんに迫る。





ガッチャーン!!





間一髪で烈司さんが瑞希お兄ちゃんを引き寄せたので、刃物が瑞希お兄ちゃんの身体を傷つけることはなかった。







「瑞希お兄ちゃん御無事ですかぁ――――――――――!!?」







そう叫んだ時には、瑞希お兄ちゃんとの距離はかなり離れてしまっていた。






「烈司離せ!!凛が!!凛が―――――――!!」
「瑞希お兄ちゃんっ!!」
「凛っ!!!」
「は、離して!離して下さい!瑞希お兄ちゃ―――――――――――ん!!!」
「凛――――――――――――――――――――!!!」






ドンドン小さくなっていく好きな人。
油断した私は、誘拐されてしまったのだった。