私が瑞希お兄ちゃんをかばったこともあり、日本刀が瑞希お兄ちゃんに当たることはなかった。
しかし、バイクに乗った敵は日本刀を上へと放り投げた。
ヒュン!!
「え!?」
(危ない!どこに落ちてくるか見ないと―――――――!!)
そう思って上を向いた時、
ガシ!ヒョイ!!
「えっ!?」
「凛ッ!!?」
日本刀を空に投げたバイクに乗った敵に、私は捕まってしまった。
「ええええええええええ!!?」
「り――――――――――――ん!!」
ブンブンブンブンブーン!!
小脇に抱えられた状態で、仲間達の間はもちろんだけど、ヘルメットマンさんの真横を通過した。
フェリチータの前から国道へと、猛スピードで走り出す。
「凛ッ!!!」
瑞希お兄ちゃんが私に手を伸ばすが――――――――
「あぶねぇ瑞希!!」
グイ!!
ヒュルルルルル!!
空から落下してきた日本刀が瑞希お兄ちゃんに迫る。
ガッチャーン!!
間一髪で烈司さんが瑞希お兄ちゃんを引き寄せたので、刃物が瑞希お兄ちゃんの身体を傷つけることはなかった。
「瑞希お兄ちゃん御無事ですかぁ――――――――――!!?」
そう叫んだ時には、瑞希お兄ちゃんとの距離はかなり離れてしまっていた。
「烈司離せ!!凛が!!凛が―――――――!!」
「瑞希お兄ちゃんっ!!」
「凛っ!!!」
「は、離して!離して下さい!瑞希お兄ちゃ―――――――――――ん!!!」
「凛――――――――――――――――――――!!!」
ドンドン小さくなっていく好きな人。
油断した私は、誘拐されてしまったのだった。


