彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)




「オラ!」

バキ!

「ぶあ!?」

烈司さんのローキック。



「はっ!」

バシッ!

「ぎゃあ!?」

モニカちゃんの正拳突き。



「フン!」

メキ!

「うぎゃ!?」

獅子島さんの手刀。



「わははは!!」

バキドカバシッメキ!!

「うぎゃー!?」

「あぎゃー!?」

「ひぎゃー!?」



百鬼の掴んでは投げ、床に叩きつけ、連打で殴る蹴るの無双乱舞。
初代先輩達は、素早く不審者を制圧していく。







「凛っ!!」







瑞希お兄ちゃんは、ある程度、私の周囲から敵を遠ざけたところで、私の近くで停車した。







キキ―!

「凛!!!大丈夫か!?」
「はい!ヘルメットマンさんが、みんなが、守ってくれましたので!!」
「ヘルメットマン!?」


ギュウオオ――――――――――――――ン!!







ヘルメットマンさんのエンジンの音が響く。
振り返れば、彼はこちらに背を向けて、立ち去るところだった。







「え!?待って下さい!!お礼と、瑞希お兄ちゃんへの御紹介を――――――――!!」







そう言いながら、ヘルメットマンさんの方にUターンした時だった。







シュー!!

「え!?」

「うわ!?」







白い煙――――――――発煙筒が投げつけられた。







ブンブブーン!!







白い煙の中で、瑞希お兄ちゃんの背後からバイクが迫る。
バイクを運転する人の手には、銀色に光る長い刃物が握られていた。







「リンリンヤバい!!それポン刀(ぽんとう)!!」
「ポン・・・えっ!?本物の日本刀!!?」







ちーちゃんの言葉で、とっさに体が動いた。
瑞希お兄ちゃんに切りつけようとするのを防ぐため―――――――







「危ない!瑞希お兄ちゃん!!」

ドン!

「凛!?」


ブンブブーン!!







瑞希お兄ちゃんをかばってタックルした。





スカ!





日本刀は空振りをして、宙を切る音だけ出した。
一方で、瑞希お兄ちゃんの方は―――――――――





「うわ!?」

ドサ!





受け身の姿勢で地面に着地していた。