「はああ!?初耳なんですけど、みーちゃん!?」
「抜け駆けをしたな、瑞希!?」
「わははは!これでケンカが出来るぜー!」
モニカちゃん、獅子島さん、百鬼はそう言うと、瑞希お兄ちゃんに詰め寄る。
「「「瑞希!」」」
「う、うるせぇ!俺はチョコの兄貴なんだから、チョコを自由にする権利は俺にある!!」
「自、自由にする権利って!?み、瑞希お兄ちゃん!?」
(僕をどうしようというのですか!?いえ、あなたになら、何をされても構わないのですが!)
むしろ、嬉しいのですが!!
いったい、何をして下さるのだろう~!?
〔★凛は期待している★〕
「おーい、サナちゃん達!いい加減、わちゃわちゃするのはそのへんにして、見回りに出発するぞー!チョコちゃん、早くおいで―!」
「あ!すみません、大原会長さん!ほら、瑞希お兄ちゃん達、見回りに行きましょう!」
「そ、そうだぜ!見回りに行こうな、チョコ♪」
「チョコたんがそういうなら、今回は引き下がるぜ。」
「チョコちゃんに行ってらっしゃいのチュー♪んーちゅ♪」
「チョコよ、身の危険を感じたら、遠慮せずに正当防衛で戦えよ。」
「わははは!チョコ助、またなー!!」
そう言いながら、私の手を握る瑞希お兄ちゃんと烈司さんと、ほっぺにキスするモニカちゃんと、頭をなでる獅子島さんと、背中を叩く百鬼に・・・・・私は思わず聞いた。
「あの~疑問に思ったのですが・・・」
「なんだ、凛?」
「どうしてみなさん、大原会長さんの前だと、僕のことを『チョコ』と呼ぶのですか・・・?チョコと凛道蓮別人説に、拍車がかかるのですが・・・?」
私の問いに、5人は顔を見合わせると、声をそろえて言った。


