彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)




「そうなのよ~聞いてよチョコちゃーん!モニカちゃん、とっても怖かったのぉ~!」
烈司さんの言葉に驚けば、瑞希お兄ちゃんが焦り、モニカちゃんが私に抱き着いてくる。
「本当は、モニカちゃんと同じピンクにしたかったんだけど、みーちゃんに脅されて仕方なく!だ・か・ら!次回はモニカちゃんとおそろいのピンクにしてあげるからね!?」
「瑞希お兄ちゃんとおそろいの赤のままでいいです。」
「塩対応!?そんなチョコちゃんも好きー♪」



自分の意見を言えば、また私のほっぺにチューしてくるモニカちゃん。



「モニカ!!隙あらば、チョコにチューするのをやめろ!!」
「いいじゃない♪減るもんじゃないし、みーちゃんばっかり独り占めしてるし♪ねぇーみんな!?」
「「「そうだな!」」」
「悪いかよコラ!!?」
「わははは!悪いぞ!!つーか、俺様とチョコ助を同じ組にしろや!!」
「それあたしも思った!みーちゃんとれーちゃんだけチョコちゃんと同じとかズルいんですけど!?」
「烈司、チョコと同じグループになるために、能力を開放してないだろうな?」
「疑うなよ、イオリン!烈司さんは日ごろの行いが良いんだよ!瑞希の場合は、最初に会長へ『チョコと一緒にしてくれなきゃ、夜回りパトロールに参加しない!!』って条件つけて!」
「な、なんで知ってんだ、烈司!!?」
「瑞希お兄ちゃんが、僕と一緒と仰ったのですか!?」
「仰ったんだよ、チョコたん♪」



烈司さんの言葉で、天にも昇る夢心地になる私。
一方で、先輩3名ほどが怖い顔つきになる。