「そうよん♪チョコちゃんがカッコよく、あざとく見えるようにしたのぉ~好きな子には目立ってほしいから♪」
「僕、これ以上目立たなくていいですよ!?」
「龍星軍の色も、個人別で色を変えてみたのよ!あたしピンクで、みーちゃんがレッド、れーちゃんがブラック、皇助はゴールドね♪」
「あれ?獅子島さんは、何色ですか?」
「俺はつけとらん。」
「獅子島さん!」
私の問いに、ご本人が登場する。
こちらもモニカちゃんと同じで、瑞希お兄ちゃんの大親友の獅子島伊織さん、20歳です。
一般人に見えますが、元・龍星軍の初代副総長だった怖い人です。
ヤンキーをやめて(?)からも怖い人ですが、ミステリアスでクールなメガネ美男子でもあります。
頭がいい人で、現在は現役の東大生をしてます。
「獅子島さん、『Ryuseigun』、つけてないのですか?」
「つけん。」
そう言いながら見せてくる背中を見れば、獅子島さんだけついてなかった。
「なぜ、つけないのです?」
「フン!俺は元ヤンで、今は一般人に成りすましている。いつどこで、大学の連中や堅気のふりをしている時の関係者に会うかわからん。ヤンキーの証拠などをつけて、夜回りなどできるか。」
「ということでぇ~イオリンのために用意していたブルーの『Ryuseigun』アプリコットは、ムダに終わっちゃったのよねぇ~」
メガネを直しながら言う獅子島さんに、頬に手を当てながらため息をつくモニカちゃん。
「おそろいにしたかったのに、ざんねーん!せっかく、悪のゴレンジャーカラーにしてたのに~!」
「え?それだと、百鬼さんは白色になりませんか?なぜ、ゴールドなんですか??」
「わははは!白の生地に白の生地だと目立たないし、わからねぇだろうがチョコ助!!白地に一番目立つのはゴールドだぜー!!」
「百鬼さん!」
うるさく登場したのが、モニカちゃん達と同じく、瑞希お兄ちゃんの大親友の百鬼皇助、20歳。
この人は、今も昔も見た目がヤンキー、明らかにヤンキーの2メートル越えの怪力大男です。
今でもヤンキーしてそうと思われがちですが、元・龍星軍の初代特攻隊長です。
見た目も大きいですが、声も大きい人で、現在は整備士の仕事をしているらしいです。
基本、ワイルド系の二枚目ですが、やってることは三枚目です。
瑞希お兄ちゃん達から、スルーされたり、軽く扱われたり、いじられることが多いですが、それ以外の人が、瑞希お兄ちゃん達と同じ扱いをすると抹殺されます。


