夜のとばりと共に、『僕』の活動時間が始まった。
みなさん、ごきげんよう。
全国ナンバー1暴走族・龍星軍4代目総長の凛道蓮、16歳です。
僕はこれから、夜の活動を始めようとしています。
いや、夜間活動をするのです。
ヤンキーとして、漢として、夜の街を動き回るのですよ。
これから僕は―――――――――――――――――――――出撃します。



「よーし!みんな集まったかぁー!?少年の部の人は、こっちに集合―!あ、チョコちゃん!ここだよ、ここ!おいでー♪」
「はーい、今行きまーす!」



そうなのです!
夜回り組の青年の部のメンバーとして、これから夜の間道を見回りに行くのでした~



〔★暴走族の集会ではなかった★〕



町内会長の大原会長さんに、夜のご町内を見回る『安全パトロール隊員』にスカウトされたのは夏休み。
夏休みだけの期間限定だったんだけど、若い人手が足りないということで、大原会長さんから瑞希お兄ちゃんへの直談判の結果、月に数回の約束で活動をすることになったのであります。
だから本日の龍星軍の集会は、夜回り組少年部で活動のため、お休みとなっています。



〔★詳しくは、【彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)をご覧下さい】★〕



集合場所である広場で、夜回り組の責任者である大原会長さんが言いました。



「最近は、徘徊する少年少女はもちろんですが、不審者も増えています。本日は最寄りの交番から伊藤巡査、光畑巡査の2名に来て頂いています!!」
「こんばんは、みなさん、伊藤です。本日はよろしくお願いします。」
「同じく、光畑です。寒い中お集まり下さり、ありがとうございます。」
「はい、伊藤巡査、光畑巡査、ありがとうございます!本日は、少年部と青年部と高齢部でグループを組んでもらいます!組み分けは、渡した紙の通りです!少年部と高齢部からは2人、青年部からは3人の合計7名体制が基本です。」



大原会長さんの説明に合わせ、組み分けをした紙が手元に回ってくる。
内容を見て、嬉しくなる私♪
記された内容が、私にとって好都合なものだったから♪