「結婚おめでとう!」

「来てくれてありがとう鈴菜ー!!(T ^ T)」

「もう!沙希!今泣いちゃダメだよ笑笑」

今日は親友、堀川沙希 改め 新田沙希の結婚式だ

沙希とは高校時代の同級生で社会人になった今でも月に一回は会う私の大好きな親友!

「鈴菜これないかと思ったよー
 やっぱりお医者さんって忙しいじゃん?」

「大丈夫だよ!だって私の大好きな親友の結婚式だよ?行かないなんて選択肢はない!」

「ありがどうー!(ToT)」

「だから泣いちゃダメだって笑笑」

「とりあえず今日は楽しんでねー」

「うん!ありがとう」

はぁー、沙希綺麗だったなぁー

ていうか沙希がいないと私友達少ないから話す相手いないんだよねー

どうしよう、、、

でもせっかくだからこんなに高級ホテルの料理を食べれることなんてなかなかないから今日はいっぱい食べよう!!

そういえば隣の席はまだ空いてるけど、誰なんだろう?

新郎側の友人の、、、一ノ瀬煌さん?

一ノ瀬煌?

その名前を見た瞬間私の頭の中に小さな男の子の姿が広がった

一ノ瀬煌は小学校の同級生で私が1番仲が良かった男の子だ

よくテストの点数を競って負けた方が勝った方のお願い一個聞くっていうゲームしてたなぁー

まさか15年ぶりの再会!!

急すぎて心の準備が、、、

でも結婚式のために今着飾ってるから良かった

いつものほぼすっぴん姿に比べたらマシだしね

私が席で深呼吸をしていると隣の椅子を引く音がした

「ねぇ、煌だよね?私鈴菜!小学校一緒だったんだけど」

今何してるの?仕事は?どこ住み?次から次へと聞きたいことが湧き出てきて、何を聞こうか迷っていると

「は?おまえだれ?」

帰ってきたのは15年前とは似ても似つかない冷たい声だった

「え、、、」

まさか忘れられてるとは思ってなかったからショックが大きい、、、

すごく悲しいけど、覚えてないならしょうがない!

「私たち同じ小学校だったんだよ!6年間同じクラスでさ。もう、覚えてないなんてひど、、」

「話しかけないでもらえます?」

「あ、ごめんなさい」

なんか機嫌悪いな?

まぁ、誰しもそんな日もあるよね

よし!なら今日は料理を思う存分楽しもう!

そうして私は料理を食べすすめていった