勇太
吐き気
頭痛
喘息
遥斗
バランス障害
吐き気
頭痛
今のところです。進むごとに重くなると思って下さい。

俺は勇太高校生。
俺は持病があって入院している。
手術しないと助からないらしいが、ドナーが見つからないらしい。
このままだと一年生きられる確率は20%にも満たない。
俺が死のうがどうでも良かったが、最近好きな人が出来た。
それは同じ病室で、持病を持ってる遥斗だ。
遥斗と出会ったのは1ヶ月前、俺独りだったこの病室に遥斗がきた。
第一印象はめっちゃイケメンでスタイルが良くて人生成功者って感じだったけど、偶然聞いた遥斗の病状は俺と同じくらい重かった。
それをきっかけに俺は遥斗に話しかけるようになった。
すると遥斗も少しずつ話してくれるようになり、友達になった。
俺と遥斗にはもう1つ共通点がある。
それは家族が見舞いに来ない事だ。
持病が発覚した俺を家族は捨てた。
なにも言われてないが遥斗もそうなのかもしれない。
そうゆう子供はたくさんいる。
「遥斗、一緒に検査行こう!」
この病院には1週間に1回検査がある。
内容は医者と話して、心拍数をはかったり、レントゲンを撮ったりだ。
遥斗は1人では立てないから俺が手伝っている。
「遥斗。俺の手に捕まって。」
遥斗は壁側にある手すりに捕まって移動している。反対の手は俺の手に捕まっている。
本当は立つのもやっとなはずなのに、
「勇太君入って」
検査で俺の番がきた。
ガラガラガラー
レントゲンを撮って、心拍数をはかった。
すると先生が
「勇太君。前にもお話ししたけど、君はあと4ヶ月生きれるかわからない、病院でもドナーを探してはいるけどなかなか見つからなくて、こんな事言いたくないけど、心構えはしてて、」
「...あの、遥斗はあとどのくらい生きられますか?」
「分からない。あの子もドナーが見つからなくて、早ければあと半年くらい。」
やっぱりそうか、最近遥斗はほとんどベットから動かない。
バランス障害が悪化してる気がする。
-病室-
「ねえ。遥斗もし明日俺が死んでたらどうする?」
「そんな事言わないでよ。でも、勇太が死にたいって言うなら一緒に死ぬよ」
「死にたいわけじゃ無いよ。」
「本当?勇太が無理してるの知ってるよ。いつも1人で苦しんでるだよね?少しは頼ってね。」
なんで遥斗が知ってるんだろう。
たしかに俺は人目につかないところで吐いたりしてるけど、なんで?
「そんな事無いよ」
笑って返した。
「嘘だ!....そんな笑い方しないでよ、俺だってきずくよ。勇太は優しいから全部1人で解決して、」
「...え?」
きずくと俺は泣いていた。
「大丈夫。俺は勇太の味方だよ。だから、俺が死ぬまでに教えてね、」
そう言って遥斗は俺を抱きしめた。
「...俺....毎日苦しくて....でも...迷惑かけたくなくて..」
きずくと俺は遥斗に本音を話していた。そんな俺の弱音に遥斗は
「辛いよね」
「大丈夫だよ」
優しく返してくれた。
そんな感動の中突然吐き気が襲ってきた。
いつも吐きそうになったら理由を作って逃げてる。けど今の状況は逃げられない。
「勇太、吐くんだよね」
「..⁉︎」
「それくらい分かるよ、我慢しなくていいんだよ」
遥斗がどうしよも無いほど優しい事が分かった。
このままだと遥斗が汚れちゃう。
俺が吐いてる所を見たらトラウマになるかもしれない。
「このまま、吐いて良いよ、その代わり、俺が苦しくなったら、勇太が慰めてね」
「ウ、オエエエエエエエエ」
ギリギリで遥斗にかからないようにしたが、吐いたものを見て嫌気がさした。
血が混じっている。最近は、吐く頻度が狭くなっている。
遥斗が心配そうな目で見てる。
「心配しないで、遥斗、大丈夫、だよ、」
そう言って俺は先生を呼びに行った。
遥斗に見られたくなかった。
遥斗が歩けないのを知ってるから廊下に行った。
最低だ。
「先生、吐いちゃいました。」
こんな事言うのは久しぶりだ。
いつもはトイレで吐いているから。
「分かった。処理するから待ってて下さい。」
「同じ病室の人には出てってもらって下さい。」
俺は急いで病室に戻った。
遥斗が心配だった。俺のせいで、遥斗が嘔吐を怖がる事になったら俺はどうしよう。
「遥斗いったん廊下でろって」
「立てる?」
「大丈夫?」
「あ、大丈夫だよ!」
「手貸して」