俺は勇太。
今日は学校のスキー教室だ。
俺は遥斗と同じ班になる事が出来た。
めっちゃ嬉しい。
でも、遥斗のことが心配だ。
例によって遥斗は体が弱い、バスでも5回咳をしていたし、滑っている時もふらついている。
遥斗は無理をする性格だ。
もし遥斗が無理をしていたら、俺が絶対止める。
:昼ごはん:
「遥斗、無理はしないでね。なんかあったら絶対俺に言ってね。」
「うん」
素っ気なく遥斗は返事したが、いつもならもう一言くらい返してくれる。若干顔も赤かったし、事情徴収だな!
「遥斗。一緒食べよ。」
1人で食べている遥斗に話しかけた。
「いいよ」
「遥斗、休んでる?」
「なんだよ急に、気持ち悪いな。」
少し喋っていると、いつもの調子に戻ってきた。
俺の考え過ぎかもしれないが、もし遥斗に何かあったら死んでも助ける。
:スキーしてる:
「ここで少し休もうか」
インストラクターの先生が建物を指指して言った。
「俺は外にいます」
と、遥斗が言った。
「俺も、外にいます。」
遥斗にとっては余計なお世話かもしれないが、俺は遥斗が心配だ。俺と遥斗を残してみんなは建物の中に入って行った。それから1分くらいして、
「ハァハッハァハァハァハァハッ」
遥斗が過呼吸になった。急いでそばに行くと、
「おまえが、わるいんだから、な、」
と言って、遥斗が俺にもたれかかってきた。
やっぱりこうなった。
前にもこうなった事がある。
サッカーの試合で、体調が悪いのに走り続けていた遥斗は倒れた。
そうはなって欲しくなっかけど、せめて俺がいるとこで良かった。
「無理すんなって言っただろ?」
「今先生呼んでくるから待ってろ」
「まって、しられ、たく、ない、」
呆れた。死ぬかもしれないのに、でも俺も好きな人の頼みだ、断れない。
「いいけど、条件がある、もう無理すんな。少しは俺に頼ってくれ。」
「w、分かったよ」
「横になってくれ、雪には断熱効果がある」
「分かった」
そして遥斗は俺の膝の上に頭を乗っけてきた。
かわいすぎ、殺す気か?
「膝枕」
言わなくても分かるけど言ってるのが可愛い。
いつもはクールなのに、可愛い。
「....好きにしろ」
建物の中からインストラクターの先生と他のメンバーが出てきた。
この時俺は浮かれていて築く事が出来なかった。
「2人もk」
途端にみんなが出てきた建物から刃物を持った男が出てきて先生を切りつけた、そしてその周りにいた生徒の事も切りつけ始めた、俺は急いで、
「遥斗立てるか?急ぐぞ」
しかし遥斗は固まっていて動かなかった。
遥斗が死ぬなんて絶対やだ、しかし生徒を切りつけ終わり、刃物を持った男が俺らの方に近ずいてきてる。
急いで遥斗の事をお姫様抱っこし、走った。
しかし向こうの方が早くて、すぐ追いつかれてしまった。男は真っ先に遥斗の事を切りつけようとした。
男が切った瞬間俺は遥斗をふかふかな雪の上に投げ、俺も避けようとしたが間に合わず、脇腹を浅く切られた。
ものすごい激痛だが、遥斗が切られるより何百倍も良い。すかさず固まってる遥斗に
「逃げろ!遥斗だけども助かれ!」
俺はもう遥斗が助かれば良かった。
そのあと男に何回も切りつけられた。
致命傷にはならないがきつい。
今遥斗は逃げれてるかな?
途中で倒れたりしてないかな?
遥斗には俺がついてなきゃいけないんだ。
ちょうど崩れそうな雪が見えた、俺は走ってその雪の近くまで行った。当然男も付いてきたちょっと衝撃を加えたくらいで崩れそうだ
「俺もお前もここで死ぬ!」
俺は雪を蹴ったすると上から雪崩のように雪が崩れてきた。俺も男も雪に埋もれた。
雪で埋もれていく間に思い出すのは遥斗のことばっかり。初めてあった日、喧嘩した日、懐かしいな、涙が出てきた。遥斗助かれよ。
俺はここで死ぬはずだった。
なのにまだ意識がある切られたところが痛い、とゆうことはまだ生きてるのか。
生きてるならやらなきゃ、いけない事がある。
遥斗の足跡を辿った。
走りたいのに、体が思うように動かない。
まだ、まだ、俺にはやらなきゃいけない事があるんだ。
まだ死ねないんだ。
やっとの思いで遥斗のとこにたどり着いた、体が重くて木に寄りかかりながら遥斗のとこに近ずいた。
なんで、遥斗はそんな哀しい顔をするの?
逃げてって言ったのにあんまり進んでないじゃん?
遥斗って呼びたいのに声が、出ない。
遥斗が泣いている。早く、行かなきゃ、遥斗が近ずいてくる。なんて言ってるの?
「勇太、なんでぇ。俺のためなの?答えてよ!」
声が出ない。遥斗に伝えたいのに、逃げてって、大丈夫って言いたい。遥斗なら分かってくれるよね?
「だい、じょぶ? に、げて、はる、との、せいじゃな、い、いきて.......」
もうダメだ。遥斗の声が遠くなって、感覚が無くなっていく、どうか神さま、遥斗を生かして下さい、幸せにして下さい、俺は地獄にでも落ちます、神さまどうか、遥斗を....