「ん?どうかしました、先輩?」

俺の表情を窺う(うかがう)結に、

「先輩って…」

言いかけた言葉をとめた。

「え?先輩?」

またもや俺の様子を窺うようにのぞいてくる。


いや、こんなの嫉妬してるよな。

一応年上なんだし、器の小さい奴って思われたくないから、


「いや、なんでもない」

「あの…先輩…」


(いつか言ってくれる日が来るよな…)