「だろっ? だったら、 こんな情緒不安定になってばかりじゃなぁ……」
高橋さんが、 抱きしめていた体を少し離して私と向き合った。
「ごめんなさい……私……ヒクッ……」
「もう、 泣くな。 俺の、 大事な困ったチャン」
はぁ?
「こ、 困ったチャンって……」
こんな時でも、 高橋さんはもう……と、 思いながら高橋さんを見た。
「俺の今、 目の前にいる、 泣き虫な女の子の事だけど?」
「な、 何、 言ってるんですか? ち、 違いますって!」
図星なだけに、 むきになって否定した。
「フッ……。 いいから、 早くシャワー浴びておいで。 そのあと、 たっぷり罰ゲームしてやるから」
うっ。
そう言って、 高橋さんは小首を傾げながら悪戯っぽく笑った。
本意のような、 本意でないような? 結局、 シャワーを浴びて別に悪い事をした訳ではないけれど、 恐る恐るリビングに戻ると、 高橋さんがソファーに座って、 ビールを飲んでいた。
何となく、 先ほどの高橋さんのひと言が気になって、 静かに少し離れてソファーに座った。
「フッ……。 また、 随分と他人行儀な微妙な距離だな。 貴ちゃん、 待ち疲れちった!」
「キャッ!」
高橋さんが、 手を引っ張っていきなり引き寄せると、 そのままソファーに私を押し倒した。
「ちょ、 ちょっ……た、 高橋さん」
「俺は、 素直なお前じゃないと、 燃えないから」
高橋さんが、 抱きしめていた体を少し離して私と向き合った。
「ごめんなさい……私……ヒクッ……」
「もう、 泣くな。 俺の、 大事な困ったチャン」
はぁ?
「こ、 困ったチャンって……」
こんな時でも、 高橋さんはもう……と、 思いながら高橋さんを見た。
「俺の今、 目の前にいる、 泣き虫な女の子の事だけど?」
「な、 何、 言ってるんですか? ち、 違いますって!」
図星なだけに、 むきになって否定した。
「フッ……。 いいから、 早くシャワー浴びておいで。 そのあと、 たっぷり罰ゲームしてやるから」
うっ。
そう言って、 高橋さんは小首を傾げながら悪戯っぽく笑った。
本意のような、 本意でないような? 結局、 シャワーを浴びて別に悪い事をした訳ではないけれど、 恐る恐るリビングに戻ると、 高橋さんがソファーに座って、 ビールを飲んでいた。
何となく、 先ほどの高橋さんのひと言が気になって、 静かに少し離れてソファーに座った。
「フッ……。 また、 随分と他人行儀な微妙な距離だな。 貴ちゃん、 待ち疲れちった!」
「キャッ!」
高橋さんが、 手を引っ張っていきなり引き寄せると、 そのままソファーに私を押し倒した。
「ちょ、 ちょっ……た、 高橋さん」
「俺は、 素直なお前じゃないと、 燃えないから」


