その声が、 高橋さんにも聞こえてしまったらしく、 高橋さんが起きあがって私を見た。
「何だ? そんな深い溜息ついて」
高橋さんが小首を傾げながら、 暗闇の中で私の顔を覗き込んだ。
「いえ、 何でもないです」
こ、 こんな事、 絶対言えない。 それこそ、 エロいとか、 何言われるか分からない。
「ん? 何だよ?」
先ほどよりも、 更に高橋さんが顔を近づけこちらを見た。
高橋さん!
ち、 近いですってば、 顔。
暗闇の中で、 高橋さんと見つめ合う。 自分でも、 信じられなかった。 無意識のうちに、 右手で高橋さん左頬に触れていた。
「どうした?」
しかし、 そんな私の行動にも動じる事なく、 高橋さんに問われた。
「ごめんなさい。 あの……急に触れてみたくなって……この温もりを少しでも忘れないようにしたいと思ったら、 私……」
すると、 高橋さんが慌てて引っ込めようとした、 頬に触れている私の右手の上から左手を添えた。
「フッ……永遠の別れじゃないだろ? それとも、 お前……俺を誘ってんのか?」
「そ、 そんな……」
「まったくお前は……相変わらず、 俺を乱してくれるよ」
暗闇の中で、 高橋さんは怪しく微笑んでいて、 左頬に触れていた私の右手をそっと離すと、 手を握ったまま私の右耳の横に下ろした。 そして高橋さんの右手が、 私の左頬に触れた。 その指先は、 まるで慈しむかのように頬を撫でてくれている。 その体温を感じながら、 自然と目を閉じた。
この指先の感触も、 温もりも。 いつも私を甘やかせてくれる掌も、 どうしてこうも私の心を落ち着かせてくれるのだろう。 触れてもらえるだけで、 不安が消えて心に安心感が芽生える。
エッ……。
高橋さんの前髪が、 おでこに触れて目を開けた。
う、 嘘っ!
近いってば、 高橋さん。 近過ぎますって。
「何だ? そんな深い溜息ついて」
高橋さんが小首を傾げながら、 暗闇の中で私の顔を覗き込んだ。
「いえ、 何でもないです」
こ、 こんな事、 絶対言えない。 それこそ、 エロいとか、 何言われるか分からない。
「ん? 何だよ?」
先ほどよりも、 更に高橋さんが顔を近づけこちらを見た。
高橋さん!
ち、 近いですってば、 顔。
暗闇の中で、 高橋さんと見つめ合う。 自分でも、 信じられなかった。 無意識のうちに、 右手で高橋さん左頬に触れていた。
「どうした?」
しかし、 そんな私の行動にも動じる事なく、 高橋さんに問われた。
「ごめんなさい。 あの……急に触れてみたくなって……この温もりを少しでも忘れないようにしたいと思ったら、 私……」
すると、 高橋さんが慌てて引っ込めようとした、 頬に触れている私の右手の上から左手を添えた。
「フッ……永遠の別れじゃないだろ? それとも、 お前……俺を誘ってんのか?」
「そ、 そんな……」
「まったくお前は……相変わらず、 俺を乱してくれるよ」
暗闇の中で、 高橋さんは怪しく微笑んでいて、 左頬に触れていた私の右手をそっと離すと、 手を握ったまま私の右耳の横に下ろした。 そして高橋さんの右手が、 私の左頬に触れた。 その指先は、 まるで慈しむかのように頬を撫でてくれている。 その体温を感じながら、 自然と目を閉じた。
この指先の感触も、 温もりも。 いつも私を甘やかせてくれる掌も、 どうしてこうも私の心を落ち着かせてくれるのだろう。 触れてもらえるだけで、 不安が消えて心に安心感が芽生える。
エッ……。
高橋さんの前髪が、 おでこに触れて目を開けた。
う、 嘘っ!
近いってば、 高橋さん。 近過ぎますって。


