「駄目なんです。 今日は、 これから友達と約束があって」
「……」
この無言の圧力が、 怖い。
「断れ」
「えっ?」
「その友達とやらに」
「そ、 そんな……。 本当に、 大丈……」
「自分の体と友達と、 今はどっちが大事だ?」
高橋さん……。
言葉を遮るように、 言われてしまった。
「友達も、 無論大事だと思う。 だが、 その友達に会えるのも、 お互いに元気でいるからこそじゃないのか? 違うか?」
「ごめんなさい」
「別に、 謝る事じゃない」
また、 高橋さんに心配をかけてしまった。
結局、 朝食を食べた後、 高橋さんに病院に連れて行かれてしまった。
不安な気持ちのまま、 病院に着いたのは良いけれど、 いったい私は何科を受診すれば良いのだろう?
前回というか、 直近で通っていたのは呼吸器内科だったけれど……そこで良いのかな? それとも……。
「何をしているんだ? 早く、 受付したらどうだ?」
正面玄関から入ったところでモタモタしていたら、 駐車場に車を置いて高橋さんがもう来てしまった。
あれほど車を降りる時に、 1人で大丈夫なので先に帰っていて下さい。 終わったら、 必ず連絡しますからと言ったのに……高橋さん……。
「えっ? あっ……はい。 でも……」
「ん? どうした?」
高橋さんが、 私の顔を覗き込んだ。
「あの……何科にかかったら良いのか、 わからなくて……」
思わず、 床に目をやった。
「初診ではないんだから、 診察券もあるんだし。 あそこの総合案内所で、 聞いてみればいい」
高橋さんはそう言うと、 私の背中を軽く押すように総合案内所の方へと誘った。
「すみません。 お尋ねしたいのですが……。 今まで呼吸器内科には、 かかったことがあるですが、 今日は……その……何科にかかったら良いのか、 わからなくて……」
「そうですか。 症状は、 どんな感じですか?」
エッ……。
思わず、 総合案内所の看護師さんの顔を見てしまった。
「あの……」
「そうしたら、 まずこの問診票に記入して頂けますか? それを見てから、 何科に受診されたら良いか判断しましょうね」
「はい……」
そう言って、 バインダーに挟んである問診票を渡されたので、 カウンターの端に寄って記入を始めた。
症状……吐き気がする。
熱は、 特にないし……記入を終えて、 看護師さんに問診票を渡した。
「えーっと……吐き気がするんですね?」
「はい……」
「熱は、 なくて……って……もしかして、 おめでた?」
ど、 どうしよう……何て、 応えたらよいの?
「わからないのね?」
看護師さんが、 口に出して言ってしまった。
どうしよう……。
怖くて隣に立っている、 高橋さんの顔をまともに見られない。
今、 どんな顔をしているの?
驚いている?
困った顔をしているの?
凄く、 ショックを受けている?
「……」
この無言の圧力が、 怖い。
「断れ」
「えっ?」
「その友達とやらに」
「そ、 そんな……。 本当に、 大丈……」
「自分の体と友達と、 今はどっちが大事だ?」
高橋さん……。
言葉を遮るように、 言われてしまった。
「友達も、 無論大事だと思う。 だが、 その友達に会えるのも、 お互いに元気でいるからこそじゃないのか? 違うか?」
「ごめんなさい」
「別に、 謝る事じゃない」
また、 高橋さんに心配をかけてしまった。
結局、 朝食を食べた後、 高橋さんに病院に連れて行かれてしまった。
不安な気持ちのまま、 病院に着いたのは良いけれど、 いったい私は何科を受診すれば良いのだろう?
前回というか、 直近で通っていたのは呼吸器内科だったけれど……そこで良いのかな? それとも……。
「何をしているんだ? 早く、 受付したらどうだ?」
正面玄関から入ったところでモタモタしていたら、 駐車場に車を置いて高橋さんがもう来てしまった。
あれほど車を降りる時に、 1人で大丈夫なので先に帰っていて下さい。 終わったら、 必ず連絡しますからと言ったのに……高橋さん……。
「えっ? あっ……はい。 でも……」
「ん? どうした?」
高橋さんが、 私の顔を覗き込んだ。
「あの……何科にかかったら良いのか、 わからなくて……」
思わず、 床に目をやった。
「初診ではないんだから、 診察券もあるんだし。 あそこの総合案内所で、 聞いてみればいい」
高橋さんはそう言うと、 私の背中を軽く押すように総合案内所の方へと誘った。
「すみません。 お尋ねしたいのですが……。 今まで呼吸器内科には、 かかったことがあるですが、 今日は……その……何科にかかったら良いのか、 わからなくて……」
「そうですか。 症状は、 どんな感じですか?」
エッ……。
思わず、 総合案内所の看護師さんの顔を見てしまった。
「あの……」
「そうしたら、 まずこの問診票に記入して頂けますか? それを見てから、 何科に受診されたら良いか判断しましょうね」
「はい……」
そう言って、 バインダーに挟んである問診票を渡されたので、 カウンターの端に寄って記入を始めた。
症状……吐き気がする。
熱は、 特にないし……記入を終えて、 看護師さんに問診票を渡した。
「えーっと……吐き気がするんですね?」
「はい……」
「熱は、 なくて……って……もしかして、 おめでた?」
ど、 どうしよう……何て、 応えたらよいの?
「わからないのね?」
看護師さんが、 口に出して言ってしまった。
どうしよう……。
怖くて隣に立っている、 高橋さんの顔をまともに見られない。
今、 どんな顔をしているの?
驚いている?
困った顔をしているの?
凄く、 ショックを受けている?


