それから1週間琴美は寧々に言われたことを考えていた。相変わらず、大響のことは避け続けている。
ある日の夕方教室で
琴「はぁー。」ガタっ。
琴「だれ?」 大「あ、俺。」
大「俺、琴美になんかした?」
琴「ううん…違う。」
大「でも、最近俺のこと避けてるよね?」
琴「うん、ごめんね」
大「いや、俺こそ話かけるの遅くなってごめん…俺、鈍いから寧々が俺のこと好きなの知らなくて、でも俺は本当に琴美のことが好きなんだよ。だから、俺のこと信じて欲しい。ダメかな?」
琴美は涙が止まらなかった。大響がそんなふうに思っていると思わなかったからだ、大響は泣いている琴美にそっとハンカチを出して、
大「また、一緒に過ごしたいな。」
琴「うん…うん、ありがとう。私も大響くんと一緒に過ごしたい。」
そっと2人はキスをした。