教授の恋愛

ちょっと待った。

今小野さん何て言った?


「先生知ってる?由美ちゃんが言ってたんだけどね…上野先生って、由美ちゃんの高校時代の部活の先生にすっごくそっくりなんだって。外見も、内面も。その先生にめっちゃお世話になったし一番仲良かったみたいで、教師っていう夢を持つきっかけになったらしいよ」


そ…そうだったのか…。


だから…俺に壁を作らずに接してくれたんかな…。


「先生のこと大好きみたいだよ!先生としてね!」


小野さんがぽんっと俺の肩を叩いた。


まだ舞岡さんは俺に抱き着いている。


力強く…それでも優しく。