教授の恋愛

いつもの舞岡さんじゃない…。


けどそんな舞岡さんも俺にとっては新鮮。


「よいしょ…」


舞岡さんがおもむろに立ち上がった。


「あっち行く!」


立ったまま指差した先は…………俺!!


「先生のとこ行くの?」

「うん」


木下が舞岡さんの腕を掴んだ。

いいなぁ…。

舞岡さんに触ってるし…。


ふらふらしながら木下の手を優しく離し、俺の方に向かってきた。

うまく引き止められなかったのか、木下は呆然とした目で俺を見た。


すまんな。

舞岡さんが行くって言ったんだから。

恨みたいんなら俺を恨め…。