教授の恋愛

俺達の後ろから小野さんの声がした。


「うん!行く〜!」


舞岡さんが元気な返事をして立ち上がった。


「先生!タコ焼き買ってくるね!」


小野さんに向かってうさぎのようにかけていった。

だんだん遠くなる後ろ姿をずっと見続けた。


いつからだろうか…?

気付いたら舞岡さんは俺に壁を作らずに接してくれるようになった。

友達のように、いろんなこと喋ってくれる。

最近のニュースのこととか、テレビのこととか、友達のこととか。

キラキラした笑顔で話す舞岡さんにどんどんはまっていく。


俺の研究室で二人きりで卒論のことを話した時よりも確実に好きになっている。