教授の恋愛

だめだ…俺超ヤキモチやいてる。

もし俺が学生だったら木下達と一緒に好きな人は舞岡さんだって話ができたのかもしれない。

それで、木下とライバルになって面と向かって勝負してさ…。

俺は教授だからそんなことできない。

お前らの恋愛話に混ざることも、勝負することも…。


敵は目の前にいるのに勝負状を叩き突けることなんて絶対無理。

心の中でただひたすら自分の気持ちと戦うことしかできないんだ…。



「先生!失礼しました!講義あるんで行きますね」

「おぅ!じゃあな」


思う存分騒いで、ゼミ生が帰っていった。