教授の恋愛

俺の後ろにいたのは舞岡さん。


「おぅ…どうした?」

「今日はまだ授業ありますか?卒論のことで相談したくて…」


俺の目をしっかり見据えて話すその表情から、勉強への情熱が感じられた。


「16時頃なら空いてるよ。俺の研究室こいよ」

「はい!ありがとうございます!」


満面の笑みを浮かべて、一礼。


「由美ちゃ〜ん!購買行こう〜!」

「うん!」


小野さんが舞岡さんの腕をとり、二人で教室を出ていった。


「じゃあ先生、またあとで!」


無邪気に手を振って廊下をかけて行く…

ちょっとしたタメ語すら気にならず、俺も手を振った。