情けない終わり方だ。

別に俺は引き止めようとはしなかった。

むしろ身を引いてくれて助かった…。



母親からの電話を切り、引き続き仕事を続ける。

何を思ったのか、俺は無駄に広いマンションを購入してしまった。

今となってはこの広さがあまりにも虚しい。



それから仕事に集中すること一時間。

少し仕事に疲れてきて、ケータイを見た。

ケータイの画面には…未読メールが一通。

誰だろう…?


送り主はかつて俺が受け持っていた教え子。

メールの内容は今の俺にグサッときた。


『大学時代に付き合っていた彼女と入籍しました!結婚式に是非いらしてください』