キスされる。
そう思った時には、唇に柔らかなものが触れていた。
もちろんそれは大牙くんの唇。
一度離れたかなと思ったけれど、再び唇を重ねられる。
今度はさっきよりも長い長い時間。
心臓が壊れてしまうんじゃないかっていうぐらい長い長いキス。
そうしてまた離れて――
触れ合うだけのキスを何度か繰り返していたら、ぎゅっと腰に腕を回されて、そのまま大牙くんに抱き寄せられてしまった。なんだか夢見心地で頭の芯がボウッとなる。
身体を震わせていると――熱を孕んだ吐息のまま、大牙くんが告げてくる。
「ねえ、まゆりちゃん……あいつの悪事をどうにかするのに協力したら、デートに加えて僕にご褒美をくれる?」
「え?」
「なんの心配もなく幸せなクリスマスを一緒に過ごそう、まゆりちゃん」
この時、大牙くんから思いがけない取引を持ち掛けられて――
そうして――
人生で一番衝撃的で幸せなクリスマスを大牙くんが演出してくれるなんて、私は知らなかったんだ。
そう思った時には、唇に柔らかなものが触れていた。
もちろんそれは大牙くんの唇。
一度離れたかなと思ったけれど、再び唇を重ねられる。
今度はさっきよりも長い長い時間。
心臓が壊れてしまうんじゃないかっていうぐらい長い長いキス。
そうしてまた離れて――
触れ合うだけのキスを何度か繰り返していたら、ぎゅっと腰に腕を回されて、そのまま大牙くんに抱き寄せられてしまった。なんだか夢見心地で頭の芯がボウッとなる。
身体を震わせていると――熱を孕んだ吐息のまま、大牙くんが告げてくる。
「ねえ、まゆりちゃん……あいつの悪事をどうにかするのに協力したら、デートに加えて僕にご褒美をくれる?」
「え?」
「なんの心配もなく幸せなクリスマスを一緒に過ごそう、まゆりちゃん」
この時、大牙くんから思いがけない取引を持ち掛けられて――
そうして――
人生で一番衝撃的で幸せなクリスマスを大牙くんが演出してくれるなんて、私は知らなかったんだ。


