「はあはあはあはあ」
肩で息をしながら、両手を広げて目の前に立ちはだかるベルナルド様をこちらも両手を広げて構える。
「いい加減に諦めて捕まったらどうだ、カイン」
「はあはあはあ。ベルナルド様こそ、大人気ないですわよ」
「助けて!カノン!」
「お姉さま!」
「姉上!」
「カノン様!」
捕まって檻ゾーンから手を伸ばすマルクス王子殿下、妹弟にアイシャ。
ルーカス様は私に助けを求めている4人から少し離れたところでこちらを窺い、じわじわと近付いて来る。
4人は私に向かって必死に手を伸ばしている。
私は覚悟を決めて、4人に駆け寄った。
ベルナルド様の手をギリギリのところですり抜けた。
「あ!!ルカ!!捕まえろ!!」
「はいッ!」
ルーカス様を避けようとしたが、ルーカス様に手首を掴まれた。
「いたっ!」
ルーカス様の握力が強すぎて、つい声をあげた。
その瞬間、パッと掌が離れた。
ルーカス様は「しまった」という顔をしたのを後目に、檻ゾーンの4人に駆けていく。
タッチして全員を解放する。
「わあああ!」
「きゃーーーー!」
「あははははは」
「やったーーー!」
と大騒ぎになる。
肩で息をしながら、両手を広げて目の前に立ちはだかるベルナルド様をこちらも両手を広げて構える。
「いい加減に諦めて捕まったらどうだ、カイン」
「はあはあはあ。ベルナルド様こそ、大人気ないですわよ」
「助けて!カノン!」
「お姉さま!」
「姉上!」
「カノン様!」
捕まって檻ゾーンから手を伸ばすマルクス王子殿下、妹弟にアイシャ。
ルーカス様は私に助けを求めている4人から少し離れたところでこちらを窺い、じわじわと近付いて来る。
4人は私に向かって必死に手を伸ばしている。
私は覚悟を決めて、4人に駆け寄った。
ベルナルド様の手をギリギリのところですり抜けた。
「あ!!ルカ!!捕まえろ!!」
「はいッ!」
ルーカス様を避けようとしたが、ルーカス様に手首を掴まれた。
「いたっ!」
ルーカス様の握力が強すぎて、つい声をあげた。
その瞬間、パッと掌が離れた。
ルーカス様は「しまった」という顔をしたのを後目に、檻ゾーンの4人に駆けていく。
タッチして全員を解放する。
「わあああ!」
「きゃーーーー!」
「あははははは」
「やったーーー!」
と大騒ぎになる。



