「それは、まぁ、うん」

「えー意外」

「橘は?」

「ない」

「へー」

「へーとはなんだこのやろー挑発か?」

「ふっ」

「えなに」

「や、笑」

「おい、なんだよ何にツボったんだよ」 

「いや笑、別に笑笑」

「はっきり言えよおいこら」

「え、と笑、橘っておもしろい人?」

「今更かよ」

「いやー笑気づかなかったわ笑」

「私の魅力に気づかないとは」

「それ自分で言っちゃう?」

「ユーモアのあるところが私の魅力って分かってて否定するバカがいるか?」

「そうか笑笑ってやべぇなんもノート書いてねぇ」

「あーあーこれだから椿くんは」

「橘も書いてないだろ」

「バレたか」

キーンコーンカーンコーンーーーー。

まるで会話を聞いていたかのようにチャイムが鳴ってしまった。

そして、意外と話しやすいし、結構笑うのに驚いた。と同時に他の人と変わらないじゃん、と呆気にとられてしまった。

「はい、それではまとめたノートを提出してください。終わってない生徒は今日中に出しに来るように。」

「あー話し逸れたから、内容全然覚えてないわ」

「同じく。」

「橘、昼休み用事ある?」

「美化委員の仕事あるわ」

「うわーやばいね」

「椿くんは部活何部?」

「部活入ってない」

「同じく。」

「じゃあ放課後ここ集まらん?」

「ういっさー」

「う、笑」

「えなに」

「ういっさーってなに?笑」

「ういっとアイアイサーを混ぜたやつ」

「混ぜ、笑笑」

「ほらーすぐツボるんだからー」

「へい!直人ー終わったかー?ってなに笑ってんの?」

「いや、別に笑終わってない」

「じゃあいっしょにやらねー?…って話てた?!すまん!」

「いや、大丈夫」

「よかったっす!えーと宮城和人っていいます‼よろしく!!」

「えっと、橘渚っていいます。よろしく宮城くん」

「よろしく!って苗字じゃなくていいよ!堅苦しいし和人で!」

「おっわかったよろしく和人くん、和人くんってどこ中?」

「んーと南中ー!」

「あーじゃあ鈴音と同じじゃん」

「えっ!すずと友達??えー!まじか!オレ鈴音の幼馴染!渚はどこ中?」

「西中」

「直人と同じなのか!!」

「そうそう〜」

ていうか、イケメンだな和人くん、イケメンの周りにはイケメンてか?こんなイケメンいるなんて、鈴音言ってくれればよかったのに。

「てか直人ノート書き終わってねぇんだよな?」

「終わってないけど」

「じゃあいっしょにやろーぜ!!」

「いや、橘と放課後やる」

「えーオレも混ぜてくれよぉーオレも終わってねぇんだよぉ」

「いい?橘?こいつうるさいけど」

「全然いいよーじゃあ鈴音も呼んでいい?」

「いいよ」

「よっしゃぁー!ありがと渚ー!!」

「渚ーーー終わんないよぉー、ってえ、かず?あ、あ!は、はじめまして!鈴音です、椿くん!!」

鈴音と和人くんも加わり、放課後の勉強会が決定された