年下王子様を攻略する方法

絶対無理という言葉は、言う方は簡単だけど、言われた方は本当に傷つく。


夢も諦めてしまうほどに。


だけど、医者になりたいと言ったその日は、医者の夢を諦めようって思った。
だけど、私のやってやるか精神が邪魔をした。


絶対医者になる。


見返してやる。


と思ったから。だから、祈鈴の気持ちが本当によくわかった。


前から鼻をすする音がした為、祈鈴を見ると泣いていた。


「どうしたの?」

「優香さんが泣いてるから、うつった」


なんて言いながら笑っている。私もなんだかおかしくなってくる。
太陽の光が祈鈴の涙を反射して輝いていた。


「お母さん、今頃見てるんじゃない?」

「‥‥ですね」


祈鈴はまた駅まで送ってくれた。


「今週末の全国大会、来ますよね?俺の引退試合でもあるので、絶対見てください。弟くんには悪いけど、鳳名勝たせてもらいますから」

「そうだね。楽しみにしてる」


今週末は、全国大会。
祈鈴は、楽しむと言っていた。