年下王子様を攻略する方法

試合が終わり、観ている人が少なくなった時に、篠宮がやってきた。


「待っててくれてありがとうございます」


今日の篠宮は、いつもの好青年だった。
あれは幻だったのかな。


「篠宮さん!カッコよかった!」

「奏良、観ててくれてありがとう」

「ううん!」


子供には本当に優しいな。
観ていて思った。篠宮は、本当に楽しそうにサッカーをやる。


「篠宮くんはさ、サッカーのどこが好きなの?」


と、聞いてみた。前、どうしてサッカーをやろうと思ったのか聞いたけど、答えてくれなかったから他の質問をする。


「えっと、ただただ試合が楽しいからです」

「‥‥それは、負けても?」

「もちろん。俺は勝ちにこだわってないので、ただ楽しむ事だけを考えてます。負けたって勝負は楽しいです」


この言葉で、私は気付かされた。


剣道で、私は勝ちにこだわりすぎて、勝ちは幸せ。負けは恥ずかしいし、自分と相手を比較してしまう。


勝手に、勝たないと楽しくない。みたいな思考が出来上がってた。