年下王子様を攻略する方法

「えっとね、攻略法があるからだよ」

「‥攻略法？」


意味が分からないとでも言うように碧がまた聞いてくる。


「攻略するのって楽しくない？
剣道もさ、一度負けても相手の得意不得意を見つけてそこを攻める。
そして、相手の弱点を見つけつつだんだん攻略していく。
その仕組みとゲームが一緒で、どんなに強いラスボスがいたとしても攻略法さえあれば突破できるのと一緒みたいな？」

「なるほど‥？」

「説明悪くてごめん」


多分、頭の中でもう一度整理して話しても説明できないと思う。
だけど、そんな感じだ。


この話が通じるのは、優璃だけ。
優璃もゲームが好きで、ゲームに魅力が感じる理由が一緒なところでお互い仲良くなったからなぁ


そのゲームに魅力が感じる理由が攻略パターンが決まっているというところ。


「碧だって、ゲーム好きじゃん。どうして？」

「どうしてって‥‥ストレス発散になるから」

「あるあるだね」