「はると君。こっちにきて。」
そう言って勇太さんはぼくを部屋へと案内してくれた。
「今日からここは君の部屋。俺は隣の部屋にいるからなんかあったら言ってね」
広く豪華な部屋だった。ぼくにはもったいないんじゃないかと思った。なんで奴隷のぼくを優しくしてくれるのか不思議に思った。すごい心がポカポカした気がした。
「ありがとう、ございます。」
お辞儀をしてお礼をした。
「じゃあ、俺は仕事に戻るから。」
勇太さんが居なくなってぼくは窓の外を見た。
暗くなっている。
シャワー室がある。奴隷市の前に銭湯が出来たことがあった。
その時ぼくら奴隷は手伝いをさせられていた。
シャワーに入っている人を見たことがある。
汚いままだと部屋を汚しちゃうからシャワー室に入る。
見よう見真似でシャワーから出る水を頭にかけて見た。
そのあとボトルに入っているシャンプー?を手にとって、頭に伸ばした。
そのあとまたシャワーから出る水を頭にかけた。
そしてシャワー室を出た。
服を着て、びちゃびちゃの髪の毛のまま部屋を歩き回った。
「はると君。大丈夫?」
ゆうたさんが部屋に来ていた。
「髪びちゃびちゃじゃん⁉︎乾かしてあげるからおいで、」
そう言ってゆうたさんは僕を手招きした。
ゆうたさんは僕の髪に風を当てた。
「これからは髪びちゃびちゃのままにしちゃダメだ からね」
髪が乾いた。
「もう寝な。俺も一緒に寝るから」
僕はしぶしぶベットに入っていった。そしたらゆうたさんがベットに入ってきて、バックハグしてきた。あたたかかった。