「こ、これは…っ、
 そんなんじゃないっ!

 そんなんじゃないからっ!」






【そんなんじゃない】ってどんななんだよ、と心の中で日本語のおかしさに、自分で自分につっこんだ。






「なんかよくわかんないけど
 
 ただキスマークつけられた
 だけかぁ~。


 彼氏さんも、よく
 我慢してるよね~!!



 あんた、愛されてんだね」







その言葉に、何故か先生の笑顔を思い出してしまった。




目を細め、唇にゆるやかな弧をつくり、優しく微笑む貴方。







「そ…そっかな…?」






「そぉだよ~」







愛されている




なんて甘くて素敵な響きだろう









でも、私は先生が私を想ってくれているより





もっと




きっと








貴方を想って、る