「えー?でもさ、
 その首についてる
 紅い痕って…

 キスマークでしょ?」





「えっ?キ、キスマーク…!?」






私は鞄から鏡を取り出し、首元を映し出してみた。



鏡に映ったのは、鎖骨の少し上あたりに、ぽつりとついた紅い痕。






もしかして、


これはあの時先生がつけた痕、だろうか。



首元に顔をうずめられ、


ぴりりと感じたあの刺激のときにつけられたもの、だろうか。







その出来事が鮮明に



脳裏に蘇ってきて



顔に熱が



集まっていくのを、感じた