「明美、おはよー」






教室のドアを開け、椅子に座りケータイをいじっている明美を見つけ、声をかける。






「おはよっ!なんか…
 今日は朝から元気だねぇ。


 彼氏と、仲直りしたんだ?」





「う、うん。まあ…」





明美がニヤニヤした顔で聞いてくるもんだから、なんだか恥ずかしくなった。






「そっかぁ、良かったね~!

 それで仲直りついでに
 大人の階段のぼちゃった
 わけね~。


 はじめて、シた感想は?」






明美のその言葉に私は驚いて、少し固まってしまった。





「な…っ、なにそれ!!
 シてないからっ!
 
 階段のぼっちゃって
 ないからっ!!」





必死に否定すると、明美は訝しげな顔で聞いてきた。