部屋にチャイムの音が鳴り響き、彼女が来たことを知らせた。 玄関にむかい、ドアを開く。 学校帰りだったんだろう、制服を着た彼女が立っていた。 部屋に入らせ、自分の隣に座らせた。 咲の方を見て、話し出すのを待っていると、少し身体を震わせ、口を開いた。 「…し、嫉妬してたんですっ! 過去の先生の記憶に…っ。 卒業アルバムの中に 先生の高校の時の彼女の 写真が入っていて、 ヤキモチ…やいてた…の」 ごめんなさい、と彼女は俺を今にも泣き出しそうな顔つきで、見てきた。