「ふはっ…、お前、顔真っ赤」






私の首元から唇を離すと、先生が可笑しそうに笑った。




【ガキ】だと笑われているみたいで、少しむっときたけれど、やっぱり先生の笑顔が愛しくて、嬉しくて、胸は音をたてる。







「せんせい…、わたし、も…


 せんせいが1番大切だよ」






小さくそう言うと、先生が驚いた顔で見てきた。


でも、その顔はすぐに優しくなり、私の額に唇を落とし、抱きしめてきた。







外はひどく寒いはず



でも


この空間は




温かくて



優しい








その心地よさに、私はゆっくりと目を、閉じた。