「…し、嫉妬してたんですっ!
 過去の先生の記憶に…っ。

 卒業アルバムの中に
 先生の高校の時の彼女の
 写真が入っていて、

 しょうがないって
 わかってたのに、

 終わったことって
 わかっていたのに、

 ヤキモチ…やいてた…の。

 
 自分勝手な理由で
 飛び出しちゃって
 ごめん、なさい…っ」







その言葉に、先生が急に立ち上がり、本棚へと向かった。



本棚から卒業アルバムを取り出し、ぱらぱらとめくった。




ひらり




1枚の写真が床に落ちる。





先生はその写真を拾い、見た。




その瞬間、薄茶の瞳が見開く。