「そ、そういえば! もうすぐ先生の誕生日 でしたよねっ? 何か欲しいものとかは ありますか!?」 その問いかけに、窓の方に向けていた、先生のやさしい視線が私に向けられた。 「んー、じゃあさ、 またお菓子作ってきてよ? 今度は、 誕生日ケーキとか」 「は、はい! 頑張ります!!」 そう私が意気込んで言うと、先生は椅子から立ち上がり、顔を近づけてきた。 先生の唇が 私の額に、触れる