「…自分が、嫌いになった。

 しょうがないことを
 ちゃんと受け止められない

 頑張ることができない
 

 そんな自分が
 すごく、嫌になったの」






吐き出すように出した、その言葉に、明美は言ってくれた。






「んー、そっかぁ。
 私も自分が
 嫌になることなんて
 毎度のことだけどさ、

 人間そんなに
 完璧になんて
 できてないんだし
 しょうがないじゃん?

 
 咲は…
 いろいろ
 頑張ってると思うよ。

 でも、
 頑張りすぎると疲れるから

 たまに休むことも
 大切だよ。

 それで新しく見えてくる
 自分もあると思う。


 それに、私は咲のこと
 大好きだから」








ああ、この人は



なんで、私が欲しい言葉を



くれるんだろう