「ん、カフェオレ」





先生が両手にもっていたカップの1つを私の前に差し出す。



ありがとうごさいます、と私はそれを受け取った。


カップ越しから、手のひらに熱がじんと伝わる。









先生と会うのはクリスマス以来だ。


久しぶりの先生の部屋は、どきどきしてしまう。






「…最近、あんま会えないで
 ごめんな。

 大学、忙しくなくなったら
 会う時間たくさんつくるから」





カフェオレを飲む私に、先生は申し訳なさそうに言った。



ここのところ、先生は大学が忙しいらしい。