暫くして、固まっていた明美がくすくすと笑い出した。






「そっかぁ~、
 
 咲もそーゆーこと
 気になりだしたんだね」






顔を俯けたまま、こくんと頷く。


そんな私に明美は優しく諭すように言った。








「純情な咲のことだから
 進展は遅いのかもだけど、
 

 でも、焦んないで
 咲は咲のペースで
 ゆっくり彼氏さんと
 
 恋していきな」






じんわりと、染み込むように入ってきたその言葉に、胸がふるえた。






「明美、ありがとう…」










ハーブティーとレモンティーの香りが混ざり合った、不思議な香りに包まれて私達は笑い合った。