冬休みが明け、久しぶりの学校は、始業式やら大掃除やらで、どっと疲れた。



帰りのHRが終わり、机に突っ伏してダウンしていると、ふいに肩を叩かれた。



顔をあげると、目の前には明美が少し眉を顰めて立っていた。






「ほらぁ~、咲!
 今日は放課後遊ぶって
 約束でしょ?

 とっとと行くよ!」





「んー」





「もー、何その生返事は!
 今日はいろいろ
 話したいことあんだから
 さっさと歩く!!」





そう言うと、のろのろと椅子から立ち上がった私の手を引き、玄関へとずるずる引っ張っていった。