「わっ…、綺麗…」 左手首にはシルバーのブレスレット。 街の光に照らされて銀色に輝いていた。 「せ、せんせい…、 嬉しいです…。 ありがとうございます」 「おー」 先生の手が私の頭をがしがしと撫でる。 「…あっ、そーだ。 私もクリスマスプレゼント 用意してきたんです!」 鞄の中から袋を取り出し、先生の前に差し出す。 ありがとな、と先生は袋を受け取り、中身を取り出した。 先生の手には、私が何時間も悩んだ末選び抜いた、黒のチェックのマフラー。