優しく唇にキスを落とす。 唇を離すと、顔を真っ赤にした咲が、 「…っ!せ、せんせいっ…! キ、キス!く、口!!」 突然のキスに驚いたのか、あわあわと声を発した。 (俺がいつまでも 額にするだけで 収めるわけねーだろ?) 意地悪く、彼女に笑いかける。 そうしてまた、キスを落とす。 それは 寒い冬の日、 外は降り止むことをしらない雪が世界を白く埋めていた日のことだった。 *