「んじゃ、 早速いただくわ」 先生はケーキにフォークを刺すと、ぱくりと一口食べた。 「んあっ! めっちゃ美味いんだけど!! お前が中3の時に、 俺の誕生日にくれた あのクッキーから すげー進歩したじゃん」 「ほ、本当ですか!? よかったぁ~」 先生の【美味い】とい言葉に安堵のため息が出る。 実のところ、このケーキは先生の誕生日の1週間前から、練習に練習を重ねてきた賜物なのである。